『ミス・サイゴン』8/30 感想
『ミス・サイゴン』8/30 感想
もうあっという間に11月になってしまった笑
2ヶ月前のことだから記憶が朧げになってしまってる部分も多いけど、印象に残ってるところだけでも書き残しておきたい!!
8/30はご縁あって今までで1番近い席で観れたから細かい表情まで見れて良かった!!
ドリームランドは華やかで、美しくて、でもどこか仮初のような虚しさを感じた。戦争の中でみんな普通じゃない状態だったなって。
みんな現実から逃れようとしていて、壊れないように必死になって生きていた。
アンサンブルの皆さんの動きもすごい細やかで、近くの席だと細かい表情の部分まで見れてすごい良かった。
ジジのソロのパートも間近で観ることが出来た。則松さんジジは美しく、青山さんジジはより感情的にそれぞれジジの葛藤や想いを歌い上げていて素晴らしかった。
ジジや他の女性たちはキムに寄り添っていて、結婚式(パーティー)の時は心からキムの幸せを祝福していて、何でこの人たちが幸せになれないんだろうって思った。
キムとクリスは細かいところだけど、
クリスってドリームランドの時からず〜〜っとキムのとこ見てるんだね!!
今まで席が少し遠かったから分からなかったんだけど、最初はどこか心配そうに、だけど気になって目が離せないようにも感じて「いや、クリスはキムのとこ見過ぎでしょ笑笑」って。
小野田クリスは多分、いや絶対今まで色んな女性と遊んできたんだろうけど、キムのことは宝物のようにとっても大切に接していてそのギャップにやられてた笑笑
あと、キムの身体を安心させるように何度もさすっていて近くに座れたことに感謝した笑笑
小野田クリスだと充希キムは他のクリスよりも幼く感じるんだよね〜〜小野田さんクリスが大人っぽいからかもしれない。
すごく可愛くて、親鳥を追いかける雛鳥のように真っ直ぐにクリスに身を委ねていて。
そこが温かくもあり、その後の展開を考えると残酷でもあるのだけど…ね。
『世界が終わる夜のように』は幸せそのもの。キムとクリスの2人の歌声がぴったり重なっていて、温かくて、ずっと続けばいいのに…と何度思ったことか……泣
幸せで、真剣に2人で歩む未来を考えてる。
サンウン×充希ペアはこれが最後だとどこか悟っているようで(特に充希キム)めちゃくちゃ辛いけど、小野田×充希ペアの2人で過ごす未来を信じきっているのも辛い。
(海宝×充希ペアも後のペアに近い感じ)
どちらにせよ、辛い……やるせない。
細かいところだと、
小野田クリスに「おいでっ」って呼ばれても焦らして中々行かない充希キムが可愛すぎた。
歌い始めの時にキムをぎゅっと抱きしめてから歌う小野田クリスも好きだった。
あと、結婚式(パーティー)のシーンで、何かのタイミングで(記憶が…)キムが「どう?大丈夫?」みたいな感じでチラッと後ろのクリスのことを見た時があって(可愛すぎる)
その時にクリスがめちゃくちゃ慈愛に満ちた顔で「いいよ」って頷いてるのが好きすぎた。
そっそんな顔見せて貰っちゃっていいんですかァァァァァァ??????
小野田クリス、安心感しかない。
キムとトゥイの対峙も凄くて、西川トゥイ4回観れてるけど毎回少しずつお芝居を変えていて、8/30は最初キムにすごく優しくて驚いた。キムに優しく諭しているようで、それに対して充希キムも完全に拒絶という感じではなくて優しく語りかけるように歌ってた。
トゥイは大切な人に気持ちを伝えたくて、
キムは大切な人に大切になった愛する人たちのことを分かって欲しくて、必死に話してて。
それでもタムの存在については2人ともどうしても譲れないところだった。
どうしても分かり合えなかったのだろうか。
私にとって最後の『命をあげよう』
今までそれぞれ色んな感情があったけれど、
8/30はとにかくタムへの愛に溢れてて。
目の前の我が子にありったけの愛情を注いでいて温かくて強い母だった。
それはきっとクリスから愛されて、大切にされてた時があったから、同じようにそれを今度はタムに愛を繋いでいた気がした。
幼い、けれど強い、そんなキム。
タムを見つめる慈愛に満ちた目が、クリスがキムを見つめる目に似ているように感じて、
愛されたことがあると強くなれるんだなと。
充希キムの身体も心も全てを捧げているような『命をあげよう』が大好きだ。
知念さんエレンは前に観た時は、強く、逞しくてキムと対峙した時に対等にぶつかっているイメージだったけど、8/30日は間近で表情も観ることが出来たから、キムの顔を見て悲しそうな表情を向けていたのが印象的だった。
エレンも目の前で起きている状況を受け入れるのに精一杯なはずなのに、クリスは勿論、キムのことをも同じ女性として同情して包み込もうとする優しさを3人のエレンに感じた。
クリスと一緒に下した決断はたとえ正しくとも、キムにとってはあまりにも早く、そして苦しいものだったのかもしれないけれど、どのエレンもタムのことを愛情深く育ててくれるんじゃないかなって思う。
優しく、強く、でも時より強くあろうとしている部分も感じて共感しやすいエレンだった。
駒田エンジニアはご縁あって3回も観ることが出来て本当に嬉しかった。
明るく、飄々としているようで時々自分の生い立ちへの影を感じるエンジニア。
一目で夢と分かるアメリカン・ドリームはギラギラしてて、でもどこか儚い。
エンジニアは3人観れたけど、それぞれ全然違くて皆さん自分の色を持っていて良かった。
伊礼さんエンジニアが中止になってしまったので観たかったな〜コンプリートしたかった。
そして、ラストシーン。
8/30の充希キムはクリスの腕に包まれながら幸せそうに逝ってしまった。
今までで1番間近で表情を観れたけど、ものすごく柔らかい笑顔で微笑んでいたのが今でもずっと印象に残ってて。
クリスに結果的に裏切られたような形になってしまったのだけど、自分を愛して守ってくれた人なら大丈夫だと思って、最愛の息子を託したのかもしれない。
クリスが帰ってくるのをどこまで信じていたのかな、どこかで諦めてしまっていたのかなって考えれば考えるほど涙が止まらなくなる。
そんなキムの腕を何度も何度も首に回すクリスはまだ、そしてこれからもキムを背負って生きていかなければならない。どうすれば良かったのか、と何度も考えてしまう。
首に手を回すシーンも間近で観れたけど、ほんとに腕に力が入って無くてぷらーんとしていて心配になってしまうほどの演技だった。
でも充希キムの幸せそうな笑顔を観て、最後の観劇がこのペアで良かったなって思った。
(サンウン×充希ペアだと、私がトゥイのように亡霊になって引きずっちゃうと思う。でも、このペアもめっちゃ好きだ〜〜)
気づいたら1つの作品で5本もブログを書いてしまった……!!!!
(怠け者の私が……???)
だいぶ時間がかかってしまったけど、毎公演作品に対する感じ方が変わっていて、
沢山観て、色んなことを感じて、心を沢山動かした夏休みだった。
ありきたりな言葉になってしまうかもしれないけど、誰かが大切な人と離れ離れになることの無い未来になって欲しいと『ミス・サイゴン』を観劇して強く思った。
辛くて、悲しいお話だけどこんなに素晴らしい作品に出会うことが出来て良かった。
そして、出会うきっかけを作ってくれた充希ちゃんに感謝しています。
ありがとう!!大好きだ!!!!
あと、同じ役で色んなキャストさんで観劇出来たのもすごく面白かった!!
役に対するアプローチが人それぞれあって、
物語の感じ方が少しずつ変わっていくようで、
すごく面白かった。
キムは今回充希ちゃんに絞ってたから、昆ちゃんキムと屋比久ちゃんキムにも会いたかったな〜〜〜!!あ〜〜〜富豪になりたいッッ笑
最後に『ミス・サイゴン』チーム、大千穐楽まで応援しています!!頑張れ!!!!
本当に素敵な作品をありがとうございました!
『ミス・サイゴン』8/27 感想
『ミス・サイゴン』8/27 感想
『ミス・サイゴン』4回目!!!!
8/24の公演中止を受けて、もうこの作品を観れないのかもしれない…と諦めかけてたけど、
ご縁があって観劇することが出来ました!!
改めて、
幕が上がることは奇跡で、
それは沢山の人の努力の上で成り立ってる。
そのことを強く実感した期間だったと思う。
感謝しかないよね、ほんとうに。
だからこそ、これからも心に残ったことは自分の言葉で残しておきたいなぁと。
4回目の『ミス・サイゴン』だったけど、公演ごとに受け取るメッセージが違くて。
キャストも違うと更に印象が変わってきて、
これが舞台の魅力か、、(ハマってきてる)
本当に何だか生き物みたいだよなぁと。
充希キムは毎公演違う表情をしていて、8/27はずっと目に涙を溜めて演じてた。
家を焼かれて家族を失ってから、ずっとギリギリで、何とか生きてたんだなって思った。
幼くて、折れてしまいそうで、でも燃え上がるような芯の強さを感じるキム。
涙を溜めた大きな黒い瞳が忘れられない。
サンウンクリスとは同じ想いのように見えてすれ違っているのを感じて辛い。
クリスはキムが大好きだけど、キムはもう大好きを超えていて、ずっと切実に求めてる。
サンウンクリスが優しいからこそ、充希キムが感情のボールを沢山投げていて、
好きよ、大好きよって泣きながら伝えているようですごく苦しかった。
サンウンクリス×充希キムの『世界が終わる夜のように』は他のクリスとのペアと全然感じ方が違って異色ですごく好きだった。
前にも思ったけど、物語の結末が見えるようでギリギリでヒリヒリしてる。
キム、、、笑っていておくれ………泣泣。
あとサンウンクリスの愛情表現が好きで、
キムの肩口や手に愛おしそうにキスをしていて心の中で叫んでた笑
優しいのに力強くて情熱的だよね。
細かいところでは、
結婚式(パーティー)のシーンでキムのベールが顔に少し半分くらい?かかっててめちゃくちゃ綺麗でクリス目線で見たいって思った。
このシーンの充希キムが、もうなんかこのまま消えてしまうんじゃないかってくらい透明で、儚くて、神秘的だった。
うまく言えないけど作画が違う感じ??
実線がなかった???
違う世界から来た2人なんだなって思った。
キムとトゥイの対峙でも充希キムは泣きそうになりながら必死にタムを守ってて。
タムがいると顔つきからもうスイッチが変わってるんだよね、ママなんだよ。
そこに西川トゥイのエネルギーが加わって凄まじいことになってた。
西川トゥイもタムを見てからの豹変ぶりが凄くて、タムがいる限り分かり合えそうだけども分かり合えなかったのかもしれない。
タムが殺されそうな時にもう迷いなく本能的に銃を構えていて、銃を支える腕がスッと伸びててたのが印象的だった。
覚悟というより本能的というか、そうせざるを得なかった感じが出ていて辛かった。
タムちゃんはもうほんとかわいんだけど、
8/27の久遠ちゃんタムが充希キムに呼ばれた時に一瞬ニコッて笑ってて叫んだ。
ママに呼ばれて嬉しかったのかなぁ泣
そして泣きながら歌う『命をあげよう』
過酷な運命に翻弄されながらもタムを守る覚悟をここで決めたのではないかなって思う。
でも、歌い終わった後も不安そうに泣きながらタムの頭を撫でていて辛かった。
8/27の充希キムは覚悟を決めた強さもありつつ、巻き込まれていく弱さもあって。
何というか途方もない感じ、すげえ。
凛子さんエレンは1番大人で、クリスだけじゃなくてキムをも包み込む包容力があった。
この日の充希キムはまだ少女のように感じたからよりそう強く思ったのかもしれない。
クリスをしっかり支えていきそうなエレン。
もう少し話し合えてれば、ほんの少しでも、未来が変わったのかな、、、。
上野さんジョンもこの日はこんなのダメだ…と強く言っていたような気がする。
ジョンの正しくあろうとしてる所がリアルで、
キムにクリスとエレンについて伝えた上で、エレンに出会っていればもう少し状況が変わっていたのかもしれないって私は思うけど、
怒り悲しむキムを受け止める勇気は無かった。
ジジについても描かれていない部分が多い分
貴方はどうなの?って思うことも多いよね。
でも彼なりに過去を経て、これからの未来を取り戻そうとしていたのかもしれない。
本能的に芯を持って真っ直ぐに生きるキムと対象的に映っていて、人間らしくて、ジョン2人ともそう演じられていてすごく良かった。
市村エンジニア初でした……!!!!
流石レジェンドって感じで、センターにバンッて立った時のオーラが凄まじかった。
アドリブも多めで、出てくる度に周りのお客さんも盛り上がっていて熱量が半端ない。
だけど、3年後になると別人のようになっててただの老人になってるところがもっと凄い。
オーラを使い分けられてるんだなぁと。
『アメリカン・ドリーム』はほんとに夢のように輝いていて、妖精……?って感じ笑笑
市村エンジニアはアメリカには行けずに、ほんとにひっそりと生きてそう。
ラストシーンはキムを抱いて声を上げて泣いてしまうクリスにもってかれてしまったよ。
大好きで、守りたい、大切な人だったんだね。
最期を悟ってクリスにキスするキム。
そして、分かっていても、まだ受け止めきれずにいて、泣くことしか出来ないクリス。
一生心に刻まれる悲しい記憶。
キムの最期が戦争そのものを表しているように8/27の公演はより強く感じた。
バタバタしてたらあっという間に博多公演が千穐楽を迎えてしまったよ笑笑!!!!
(だからあれほど短くてもすぐに書こうと心に決めているのに……笑笑)
なんとか大千穐楽までにMyラスト公演についても残して置きたいところ!!
もうここまで来たら意地だね!!!!
『ミス・サイゴン』8/12 感想
『ミス・サイゴン』8/12 ソワレ 感想
『ミス・サイゴン』(3回目)
3回目までは正直記憶が薄れてる部分も多いからメモを見ながら書いてるけど、
8/12の高畑キムはタムへのより深い愛が感じられて母性溢れるとても優しいキムだった。
そして、やっぱりクリスが変わるとキムも少しずつ変わっていくなって思う。
海宝クリスはとにかく若い!!!!
現状への苦悩や怒りが伝わってきて、彼もまた戦争に巻き込まれた1人であることが分かる。
キムは幼く守らなければいけない子どもだけど、クリスもまた若者であったんだなって。
緊迫した状況に巻き込まれていく2人を見るのが辛くて、苦しかった。
海宝クリスはキムより年上で優しくリードしていくのだけど、高畑×海宝ペアだと高畑キムが少し大人っぽくみえて、たまに年齢が逆転するようにキムが包み込むような顔をしていて。
クリスもキムを救うことで、逆にキムに救われている部分を強く感じるペアだった。
「世界の終わる夜のように」は凄く煌めいていて、歌というより台詞の力が伝わってきて、「あっ歌ってたな……」ってくらい2人の世界観に入り込んでしまっていた。
夢を見ているような…ってくらい美しくて、綺麗で1番輝いていたと思う。
同じ曲でも相手が変わることで、ここまで伝わり方が異なってくるってほんとに凄いなって思う。そして、クリスによって高畑キムの印象も全然違ってくる。
8/12の高畑キムは1番大人っぽくて、優しくて、タムを包み込む大きな愛が感じられて。
トゥイとの対峙も高畑キムはトゥイを完全に拒絶しているわけではないんだよね。
トゥイに理解して欲しかったのだと思う。
でもそれが叶わないのなら、タムを傷つけるのなら、許すわけにはいかない。
トゥイとのシーンは2人の熱量が凄くて、もうオペラグラスを構えるのがやっとなほど気持ちが強くぶつかるのを感じてた。
そして、「命をあげよう」の凄まじさよ。
歌うのでは無くて、タムだけに言葉を伝えるように歌う歌。タムと目線を合わせてニコッと笑う笑顔が優しくて、綺麗だった。
そして、覚悟を決めた表情で強くタムを抱き締める表情はもう母の顔で。描かれていないキムとタムの3年間の記憶が浮かび上がってくるようで。タムを生んでからも辛いこと、苦しいことが沢山あったと思うけど、少しずつ大きくなる我が子を慈しんで、大きな愛で育ててきたんだなって感じた。描かれていない場面を想像出来るようなお芝居って凄いよね。
歌い終わった後も、タムの頭をずっと優しく撫でているの、、、充希キム……。
1番優しくて、母性に溢れてたキムだった。
松原エレンは凄く大人。クリスが帰った後の拠り所になっていたのがよく分かる。
大人っぽい充希キムだったけど、松原エレンの前ではやっぱり幼くて、エレンがキムの切実な想いをしっかり受け止めていた。
クリスやキムをも包み込むエレンだった。
2回目の駒田エンジニアは1回目よりも怖さがあったような気がする。自分の不遇な生い立ちへの怒りや泥臭さが感じられた。
「アメリカン・ドリーム」はやっぱり夢の世界で、それでも彼なりにしぶとく強かに生きていくのかもしれない。
8/12のキムはタムへの想いが溢れてて、だからこそ決断に迷いがないのが辛かった。
遠くを見つめるような、決意をあらわにした目をしていて、エンジニアの話す声にも耳を傾けていない、聞こえてなかった。
あの時、もうキムは決めたんだね。
ラストシーンもクリスにタムを託すように逝ってしまった。動揺するクリスをあやすかのように両手で包み込むようにしていて、「タムをどうかよろしくね」って頼んでいるようで。
優しくて、柔らかくて、温かいキムだった。
クリスは「キーーーームッッ」と叫んでからもキムの身体にすがるようにしてて。
これまではキムにとってクリスとの出会いが光が差し込んだような瞬間だったと思ったけど、クリスにとっても気づかないうちにキムに救われてた部分が大きかったんだなと思う。
クリスはこれから夢ではないこの現実を抱えて生きていかなければならない。
生きていくのも辛くて、苦しいな。
タムもいつかこの事実を知る時が来るかもしれないと思うとなぜこの結末になってしまうのか、考えるたびに苦しくて辛くて。「キム、どうして……?」と思ってしまうこともあって。
あんなに愛しい子を置いていくなんて、私なら片時も離れたくないなとも思ったりして。
でも8/12に観劇して、
我が子に曇りのない未来を歩かせたい
そして幸せになってほしい
そこに自分がいなくても
そんなキムの想いにほんの少しだけ触れられたような気がした。
私は近くに大切な人はいるけれど、まだまだ自分のことで精一杯だから、自分の全てを捧げられる存在にいつかで出会えるのだろうか。
でも、それでも皆んな大切な人と離ればなれにならない世界でありたいよね。
なんだか月並みな感想に落ち着いてしまった(悔しい)
ほんとに毎公演ごとに色んな登場人物や感情に出会えていたような気がした。
そして、どんどん文字数が増えていく笑笑
次は第4回目!!だ!!!!
『ミス・サイゴン』8/9 感想
『ミス・サイゴン』8/9 マチネ 感想
さぁ、再び『ミス・サイゴン』(2回目)
1回目の衝撃を若干引きずったまま2回目へ。
そして感じた違い………
「あれ、、、なんでこんなに苦しいの???」
1回目ではキムとクリスの幸せが伝わってきた「世界の終わる夜のように」
だけど充希×サンウンペアでは、2人の結末が透けて見えるようで呆然としてしまった。
サンウンクリスは優しくて真面目なイメージ。もう最初から影があるのが分かって、悲しみに押し潰されそうになっていた。
困ったような顔で微笑むのが苦しくて、クリスの苦しみが痛いほど伝わってきた。
サンウンクリスが優しいから、充希キムもクリスへの想いがヒートアップしてして。
凄く、好きで、大好きで、愛してて、必死に求めていて、その想いの強さがクリスと少しすれ違ってしまっているように感じて辛かった。
充希×サンウンペアが奏でる「世界の終わる夜のように」は情熱的で、極限の状況の中でお互いにすがることで必死に生きていて、もうボロボロになるまで求めあっていた。
サンウンクリスは優しいけど引き寄せる手はちょっと強引で、キスの勢いがすげえ。
台詞を飲み込むほどの勢いのキスやリップ音まで奏でていて、ギャップさにやられた。
充希キムの表情もまた凄い色っぽいのよ。
初見の時も思ったけど、息継ぎの合間にキスしてますよね……なんでこんなにブレないんだ……???凄すぎる。
何ですかこんな地獄のような「世界の終わる夜のように」は……???(褒めてます)
でも充希×小野田ペアの幸せに満ち溢れてる「世界の終わる夜のように」もその後の結末を考えると苦しすぎるし……。
私は運良く3人のクリスを観ることが出来たのだけど、それぞれのクリスとの「世界の終わる夜のように」によって、充希キムやその後の物語の受け取り方が少しずつ変わっていて。
充希×サンウンペアの充希キムはクリスへの想いが募りすぎて、熱量がものすごかった。
だからかな、もの凄い強いキムだった。
トゥイとの対峙でもタムの為ならもう迷いが無くて、キムが少し怖く感じるくらいで。
西川トゥイは最初は優しく寄り添うように説得するけれど、タムが出てきた時に豹変するように恐ろしく怒りを示していて。
だけど充希キムも恐ろしく強いから、2人の対峙の熱量が半端なかった。
「命をあげよう」はもうもの凄くて……
クリスとの子どもであるタムを絶対に守る、
その為なら何でもするって決意が現れていて。
低い声の声量がまた一段と強くなってて。
8/9の充希キムは強くて、最強の母だった。
「サンアンドムーンリプライズ」は充希キムのクリスへの想いが苦しいほど伝わってきた。
クリスが好きで、好きで、堪らなくて、それ以上に愛してたんだなって思って、
結婚式の衣装を見に纏って、袖を通した時に自分の腕をキュッと抱き締める姿が、クリスとのことを思い出しているようで、もう1番ぼろぼろ泣いてしまったシーンだった。
知念エレンは凄く強くて、今まで気丈にクリスを支えて守ってきたのが分かるエレン。
2人ともクリスへの想いが強いが故に想いのぶつかり合いに目が離せなかった。
充希ちゃんの感情が溢れていってしまう演技が凄く好きで、このシーンは台詞が歌より先行してしまうくらいの勢いと熱量を感じた。
東山エンジニアは凄くカッコいい!!
クールで色気があって冷たい印象があったけど、キムやタムへの接し方に優しさもあって。「アメリカンドリーム」はもうキレッキレのダンス!!華があって最高!!!!
彼の持つ優しさ故にアメリカには行けないかもしれないけど、アメリカに行けるといいなと何故か応援したくなるエンジニアだった。
そして、ラストシーンも印象が全然違くて。
充希キムは片腕でクリスを引き寄せながら、キムから?キスをしていて。
クリスにタムの未来の約束と、私のことを忘れないでと言っているようで。
8/9の充希キムはタムは勿論、クリスへの想いが
溢れるほど伝わってきて苦しかった。
サンウンクリスは倒れたキムを見つけた後にすぐに止血をしていだけど、間に合わなくて。
2階席からだったからあまり細かい動きは見えなかったんだけど、キムの死を分かっていても受け止めきれていないような感じがして。
クリスはこれからもキムの夢をずっとずっと見続けるのだと思う。
初回はまだ子どもであるキムの選択肢の無さが辛くて、可哀想という思いが強かったけれど。
でも、この日はタムやクリスへ溢れるほどの愛を持って、強く情熱的に生きたキムに可哀想という言葉は少し遠いような気がして。
緊迫した状況の中で強く、精一杯生きたキムにただただ真っ直ぐに拍手を送ってた。
少しずつ感じ方が変わってきて、どんどんこの作品に魅了されているの感じた2回目だった。
次は3回目!!だ!!!!
『ミス・サイゴン』8/7 感想
『ミス・サイゴン』8/7 ソワレ 感想
『ミス・サイゴン2022』東京公演演千穐楽おめでとうございます!!
そして、今は大阪公演真っ只中!かな⁈
(千穐楽までにブログを上げられたら…笑)
まだまだ予断を許さない状況であるけれど、『ミス・サイゴン』チームが全力で作品を届けてくれていることに感謝しています。
そんな素晴らしいチームが創り上げた作品を観劇することが出来て、とても嬉しい!!
さて、だいぶ時間が経ってしまったけど、
やっぱり自分の心が動いた時ってずっと自分の中でキラキラ残ってて。
その気持ちを書き残しておきたいなと思って、またブログを引っ張り出していた。
『ミス・サイゴン2022』は全5回観劇!!
公演ごとに作品に受ける感じ方や考え方が自分の中で少しずつ変わっていたから、
1つにまとめようかなとも思ったけど、短くても分けて書いていこうと思う!!
(5本……書けるか???いや、書こう!!)
『ミス・サイゴン』8/7 ソワレ 感想
初めての帝国劇場、そして全編ミュージカル。
とにかく初めて尽くしだったから、本番前までずっとそわそわしてたと思う。
でも、幕が上がって一気にサイゴンの世界に入り込むことが出来た。
充希キムは本当に17歳の少女のようで、あまりにも純粋で、不安げで、壊れてしまうんじゃないかってほどに可憐で繊細だった。
クリスがキムをまるで月のようと例えるのだけど、高畑キムは月の中でも真っ白な月。
歌い方も本当に透き通るように綺麗だった。
充希ちゃんに会えたのは6月の『奇跡の人』以来で、この間まで熱く、泥臭いサリヴァン先生を観たばかりだったから振り幅が凄かった。
小野田クリスは凄く大人。それでも自分の無力さや痛みを背負っていて、身体はとても大きいのに中に秘める繊細さが感じられた。
キムとクリスはお互いに愛し合うようになるけれど恋愛というよりも、幼いキムをクリスが大きく包み込んで慈しんでいたように見えた。
キムもクリスと出会って少しずつ表情が色づいてきて、とても安心した表情でクリスに身体を預けていて、幸せそうで、すごく可愛かった。
クリスにとってもキムを愛して守ることが生きがいとなって救われていたのかもしれない。
結婚式のシーンで小野田クリスがキムのお祈りを真似っこしていて、可愛かった。
(ここのシーンはどのクリスも可愛かった笑)
充希キムと小野田クリスの「世界の終わる夜のように」は本当に幸せそのもので、
歌声もクリスに優しく導かれるように2人の歌声が重なって凄く綺麗だった。
「おいで!」と呼ぶクリスの広げた腕に真っ直ぐ向かって飛び込むキムがもう可愛らしくて、息を吸うように重ねるキスが美しくて、2人の世界が温かく色づいているようだった。
もう本当に2人が幸せそうだから、この後の展開が苦しいのよ……。
そして、タムという守るべき存在が出来たキムにもうあの頃の少女の姿はなくて。
タムへ向ける充希キムの表情が母そのもので、清らかで澄んだような声から低い声で力強く発する歌へのギャップが凄かった。
トゥイとの対峙はもう壮絶で、お互いの気持ちがすれ違ってドミノ倒しのような悲劇に突き進んでしまうのがもう辛かった。初見だったから竜巻のように駆け抜けていった印象の神田トゥイだったけど、強く激しい怒りの中にキムへの想いが伝わってきたからこそ苦しかった。
でもキムはあの頃の少女ではなく、もうタムの母親なんだよね。だからこそ、タムの命に何かあれば自分の命に代えてでも全力で守る。
タムを抱いて歌う「命をあげよう」は充希キムのタムへの愛が強く強く感じられて、
もうキムが自分の全てを腕の中にいる小さな我が子に与えているようで。
ファンクラブイベントやTVでの歌声は聴いていたけど、実際に物語の中で聴く歌はキムのタムへの想いが苦しいほど感じられて、
充希キムの歌声の力強さとか表情を見てもうぼろぼろに泣いてしまった。
初見だったから「キム、どこまで行ってしまうの......?」って思った。
少女から女性、そしてタムの母として必死に生きてきたキムだったけど、
それでもクリスが来ていることを知ったキムはまた少女だった頃の表情に戻っていて。
エレンとのシーンも、
タムの前では大人びていたキムがエレンの前ではもう感情が爆発してしまっていて。
歌よりも感情が先走ってしまうようで。
キムはまだ守られるべき子どもでもあると突き付けられたような気がした。
仙名エレンは優しくて、クリスの苦しみもキムの置かれた状況にも戸惑いながらもなんとか寄り添おうとしているようだった。
エレンのプロフィールはあまり作中では描かれていないんだけど、仙名エレンは多分良い家庭のお嬢さんのようなイメージ(予想)
クリスとエレン夫妻から見るとキムは全然子どもで、2人が苦しみから逃れるようにすぐに結論を出していくのが辛かった。
答えを出してしまえば光が見えてくるし、クリスもエレンも苦しみを抱えて生きてきたから苦しみから逃れるなとは言えないけれど。
でも、それでも光の無い世界で生きてきて、今でも夢を信じ続けているキムをずっと見てきたから、同じ結論に至ったとしても、もっと悩んで欲しかった、考えて欲しかった。
そして、エレンに出会う前にクリスと出会えていればと思ってしまった。
そんな中でも駒田さんのエンジニアの存在に少し救われていた部分があったかも。
エンジニアが出てくる度に会場の雰囲気が変わっていくのを感じて、
初見だったから「次はいつ出てくるんだろう....??」って少し楽しみになっていた。
「アメリカン・ドリーム」はこれは幻想だとすぐ分かるアメリカン・ドリーム。
エンジニアはアメリカに行けたのかな?って思うけど、駒田エンジニアはアメリカに行けてもあまり大成はしなかったのかなって思う。
そして、最期のシーン。
初見でラストシーンまでは知らなかったから、上手く状況が飲み込めなかったのだけれど。
クリスに抱かれたキムは少女だったあの頃に戻ってて、それでももう歌う力が残っていなくて、腕を伸ばそうとして事切れてしまって。
それを小野田クリスが力が抜けた腕を何度も何度も自分の首に回して、キムが潰れてしまうほど抱き締めていて涙がもう止まらなかった。
(他のクリスも見て、この最期は小野田さんスタイルだと判明)
まるで、また大切な宝物を壊してしまったように深い悲しみが感じられて。
キムのことが好きで、それ以上に大切で、守りたかったんだなって伝わって来た。
『ミス・サイゴン』はどの登場人物も完全に良い人や悪い人はいなくて、だからこそ「もしこうだったら...」とifを考えてしまう作品だった。
実際にはifなんてものはないのに。
それでも、母親以前に幼く子どもであるキムにもっと色んな選択肢があればと思った。
そして、選択の機会を与えられている自分がとても恵まれていることを感じた。
辛く苦しい作品だけれど力強い音楽とキャストの演技に魅了されて、出会うことが出来て本当に良かったなと思いました。
スマホのメモを引っ張りだしながらだったけど、これが初回の感想。
もうあまりの衝撃で、帰って放心状態だった……気がする(笑)
これがミュージカルの力。これが歌のパワー。
しかし、この日の2日後に再び帝国劇場に向かっているのだった……。
(『ミス・サイゴン』8/9 マチネ 感想に続く)
『奇跡の人』感想
『奇跡の人』感想
感想残しておきたい!って思ってたのに、凄い時間が経ってしまった...!!!!
微かな記憶を頼りにつらつらと。
5月末から6月上旬、ちょうど実習が始まったばかりで疲れ切っていた毎日。
とにかく忙しく、上手く行かないことが多くて打ちのめされていた日々の中で観劇した『奇跡の人』は私にたくさん勇気とパワーをくれた。
『奇跡の人』の舞台は2019年以来で、
3年ぶりの充希ちゃんのサリヴァン先生はもっとパワーアップしてて、
スポットライトが当たって「耳が!痛いんですわ、アナグノス先生!」(ニュアンス)って声が聞こえた時にぶわっと鳥肌が立って、気持ちが凄く高ぶってた。
あの一気に物語の世界に引き込まれてしまった感覚がずっと忘れられない。
サリヴァン先生は若くて、熱くて、タフで、泥臭くて、頭の回転も凄く早くて、
エネルギーの塊のようなヘレンと真っ向から対峙していくわけだけど、明るく振る舞う姿に壮絶な過去の生い立ちの影も見えていて。
サリヴァン先生は年上のように感じていたけど、まだ二十歳の女性だったんだよね。
それでも、目の前のヘレンに真っ直ぐ向き合っていく姿がかっこよくて、充希ちゃんのサリヴァン先生はずっと私の憧れだと思う。
あなたのようになりたい、助けになりたい、そして一緒に闘いたい。
そんなふうに思えるサリヴァン先生だった。
ヘレンはもうエネルギーの塊。
初めて舞台で観た平祐奈ちゃんはもうタフそのもの。身体一つでとてつもないパワーを放っていて、サリヴァン先生とのバトル(笑)はもう凄まじかった。
パワーだけじゃなくて、部屋の鍵を隠してしまう時のしめたわって表情とか時々ドキッとするような可愛らしい表情をしていて、小悪魔のようなヘレンだった。
ヘレンは言葉が分からなかった代わりに家族にジェスチャーで意思表示をずっとしていて、すごく賢い子なんだよね。
そして何より、分からない!知りたい!知りたい!って気持ちが凄く伝わってきて、ヘレンのもどかしさとか葛藤が感じられた。
そんな2人が暗闇の中で、手探りで必死にもがいている姿が胸を打つ。
私たちはヘレン・ケラーとアニー・サリヴァンのその後の物語を知っているけど、目の前にいる二人にはまだ暗闇しか見えていない。
特に2幕のテーブルファイトはもう圧巻。
凄まじいバトルなんだけどクスっと笑ってしまう場面もあって、劇場全体の空気が1つになって2人の闘いを見守っている感覚がもう忘れられない。
充希ちゃんと祐奈ちゃんも演じていて凄く生き生きとしていて、楽しそうで。
(改めて思うけど、ほんと2人ともタフすぎて凄い……笑)
舞台の熱量を浴びることが出来て、その感覚が今でもずっと残ってる。
そして、最後の奇跡の瞬間。
見えない壁を何度も何度も2人で叩いて初めて光が差し込んできた時、何度観ても涙が止まらなくなってしまった。
悩んで、苦しんで、そして諦めなかったからこそ起こった奇跡だと思う。
ヘレンやサリヴァン先生は勿論、ヘレンの家族も希望を信じて闘っていた。
ヘレンを愛情深く育ててきたケイトや父への想いや葛藤を抱えていたジェイムズも、家族だからこそぶつかる気持ちに向き合っていて。
全員が諦めなかったから生まれた奇跡だった。
ラストシーンでヘレンに導かれるようにサリヴァン先生がふわっと優しい笑顔になってドアの先を歩いて行ってて。その時の充希ちゃんの表情が凄く綺麗だった。
ヘレンにとってこれが正しいのか、何度も悩んで考えて、真っ直ぐに向き合っていくサリヴァン先生はとても誠実な人で、私もそんな風に人と接したいと思った。
1つの光に向かって向き合うこと、悩むこと、考えること、そして諦めないこと。
『奇跡の人』は私に沢山のことを教えてくれた作品。
ずっとずっと大好きだし、これからもこの物語が続いていってほしいと思う。
そんな作品に出会わせてくれた充希ちゃんにずっと感謝しています!
カーテンコールで、充希ちゃんと祐奈ちゃんがお互いの背中に手を回して歩いていく姿が、ヘレンとサリヴァン先生の関係を思わせるようで素敵だった。
舞台の世界に連れて行ってくれて、本当にありがとうございます。
充希ちゃんのサリヴァン先生が大好きです!
これからも胸が高鳴った時の記憶を少しでも思い出せるように、こんな風に少しでも残せたらいいなって思う。
『Waitress』感想
ミュージカル「Waitress」感想
「Waitress」大千穐楽からもうすぐ3週間………
そして高畑充希様、菊田一夫演劇賞受賞おめでとうございます!!!!
こんな大変な状況の中、全公演無事に終えることが出来たのは本当に凄いことだと思う。そして、そんな奇跡のような日々に立ち会うことが出来てとても嬉しい。
私が行ったのは3月の東京公演だからかなり時間が空いてしまった……な……
新学期でばたばたしてたら4月もGWも終わって気づけばもう梅雨……???
毎年だけど季節に自分の身体が追いつかない。
もうすぐ6月ですって!!嘘でしょ⁈⁈
記憶が薄れつつあるけど、拙くてもいいから自分の言葉で残しておきたいなって思ってまたブログを引っ張り出してみた。
私が行ったのは東京の3公演だった。ミュージカル自体が多分初めてで、ドキドキしながら日生劇場に向かった日のことを覚えてる。真っ赤な絨毯の階段に出迎えられて、なんだか私だけ場違いなのではないかとも思ったりもした。
でもふと周りを見渡すと静かに、でもワクワクした様子で開演を待つ人たちが沢山いて、みんな同じなんだって思った。みんな楽しいを求めにここに来たんだなって。
日生劇場前!!かわいい看板!!!!
ケンタッキーの充希ちゃんもお出迎えしてくれた!!!!
そして開演。
幕が上がってスポットライトが当たった充希ちゃんを見た時、今大好きな人が目の前にいるんだって思ったら嬉しくて嬉しくてぶわっと気持ちが高まってしまって、、、
終始涙が止まらなくなっていたオタクでした……
舞台上の充希ちゃんはめちゃくちゃカッコよくて素敵で綺麗でした、、、
それからは笑って、泣いて、怒って、喜んで、そしてとにかく楽しい時間を過ごしていた。今が一番楽しい瞬間かもしれないと思った。夢みたいだった。
これがミュージカルなんだなって思った。こんなに心が動くんだなって。
「Waitress」のあらすじはこんな感じ。
アメリカ南部の田舎町。そこにとびきりのパイを出すと評判のレストランがある。ウェイトレスのジェナ(高畑充希)はダメ男の夫・アール(渡辺大輔)の束縛で辛い生活から現実逃避するかのように、自分の頭にひらめくパイを作り続ける。そんなある日、アールの子を妊娠していることに気付く。訪れた産婦人科の若いポマター医師(宮野真守)に、「妊娠は嬉しくないけど産む」と正直に身の上を打ち明ける。
ジェナのウェイトレス仲間も、それぞれ自分のことで悩む日々。ドーン(宮澤エマ)は、オタクの自分を受け入れてくれる男性がこの世にいるのかと恋愛に臆病だが、出会いを求め投稿したプロフィール欄にオギー(おばたのお兄さん)からメッセージが届き困惑する。また、姉御肌のベッキー(Wキャスト:LiLiCo/浦嶋りんこ)は、料理人のカル(勝矢)と毎日のように言い争っている。ベッキーは病気の夫の看病と仕事を両立しているのだった。
ある日、店のオーナーのジョー(佐藤正宏)が、ジェナに「全国パイづくりコンテストに出場し、賞金を稼いだらどうか?」と提案する。その言葉をきっかけに、ジェナは優勝して賞金を獲得できたら、アールと別れようと強く決心する。
診察を受け、身の上話を語るうちに、ポマター医師に惹かれはじめるジェナ。ポマター医師もまた、ジェナへの想いを抑えられず、二人はお互いが既婚者と知りながら、一線を越えてしまうのだった。
そして、ジェナの出産の日は、刻一刻と近づいていく……。
私は今回「Waitress」に関しては事前情報を極力入れないようにしてきた。
だから最初の回は一体どうなってしまうのかとハラハラドキドキで観ていたけど、
ポップでキュートなパッケージの中に決して甘くないリアルがあった。
アールとの幸せとは言えない生活、ポマターとの危険な恋、将来への不安、甘くない現実も、ジェナの人生が全部パイに込められてた。
出てくるキャラクターたちも必ずしも正しい訳じゃなくて、間違えて、悩んで、それでも笑ってる時もあって、架空のキャラクターたちなのに「あぁ、あの場所でジェナたちは生きてるんだな」って思った。
そんな彼女たちが私は好きだった。
なんだか物語と自分の距離が近くに感じた。
これは舞台ならではなのかな。
私はジェナと年代も境遇も違うけれど少し似ている部分も持ってたから、自然とジェナの心情に自分の気持ちが重なっていくのを感じた。
だから、ジェナがきっかけは不倫だったかもしれないけど、悩みながらも自分を取り戻すことが出来たのが嬉しかった。
最後のアールを追い出すシーンはぼろぼろ泣いてしまった。
勇気を出して一歩踏み出すことは決して簡単なことじゃないからこそ、「頑張ったね」ってハグしたいくらい嬉しかった。
将来のこととか、この先どんな人生を送っていくのかなんて、そんなの誰にも分からないけど、不安でたまらなくなる時がある。
そしてどこかで自分でこんなもんかなって線引きをしてしまっているような気がする。
要領が分かってくることは悪いことじゃないけど、でも、譲れないものを持ちたいというか、幸せになることを諦めたくないなって「Waitress」に出会って強く思った。
これからも壁にぶつかったり、流されそうになった時に強く背中を押してくれるような作品だったと思う。また年を重ねたら、感じ方も変わってくるんじゃないかなって思うけど、今このタイミングで「Waitress」出会えて本当に良かった。
あとはキャストさんとか音楽とかについてつらつらと。
カルはまずダイナーでの存在感が別格!!
口は悪いんだけど、ジェナたち従業員のことをよく見てた人だとと思う。
ベッキーとの言い合いバトルが楽しかった。
「俺はまぁまぁ幸せだ」?(うろ覚え)ってセリフが印象的だった。
個人的にはジェナに変わって裏声で電話をするところとヘルメットをスポってかぶるところが好き。公演を重ねるごとにだんだん滑らかになっていたような…気のせい???www
ジョーは憎まれ口ばっかりだったけど、ジェナのことを最期まで見守っててくれた人。
自分のことを見ていてくれる存在がどれだけ救いになるか....…
最後の手紙の時にいつも通りにしっしってジェスチャーであぁもう居なくなっちゃったんだって思ってめちゃくちゃ泣いてしまった。
年寄りに任せなさい~~のところも優しくて好きだったな、、、
寂しいよ、、、ジョー、、、、
オギーは笑いを全てかっさらっていったね!!
出てくるだけで面白いなんてずるいよwwww
オギーの登場くらいから笑いのエンジンがかかっていくのを感じた。
歌もダンスも軽やかにこなしていてカッコよかったな~~~
おばたのおにいさんって「ま~~~きのっ」のイメージが強かったんだけど、オギーに出会っちゃたらもうおばたのお兄様と言わざるを得ない!!!!(断言)
ドーンとお幸せに!!!!
アールは憎まれ役を一手に買っていたと思う。アールが出てきただけで会場の会場の雰囲気がガラッと変わってシンと静まり返ってた。
とにかく酷くてどうしようもない男なんだけど、酷いの中に自分ではどうしようもできないアールの感情が伝わってきて少しだけ可哀想だなとも思った。
そして、すっごいイケボなの!!酷い人なのに!!かっこいい!!!(矛盾)
アールとジェナのハモリも美しすぎた......
ポマター先生はジェナが変わるきっかけとなった人であり、月に連れて行ってくれた人だよね.......神経質だけど、とってもチャーミングで優しい人だった。
そしてとにかくイケボ〜〜〜〜〜(さすが声優さん)
歌声もすごくタイプな声だった。充希ちゃんと相性抜群!!!!
ジェナに見返りを求めずに抱きしめて、愛してくれる存在はジェナにとっては初めてだったんじゃないかなって思うと切ない。
病院での掛け合いが楽しくて、どんどんお互いの想いが募って、ストッパーが止まらなくなってからの「But Idea」が最高すぎた。2人の曲はハーモニーが抜群なんだけど、「But Idea」はお互いが競ってるというか、声が入り混じるように聴こえてきて凄かったな〜〜〜
ポマター先生は好きになっちゃいけない相手だったけど、ジェナにとっては意味のある必要な出会いだったと思うな。
ベッキーはジェナやドーンにとって友人でありお母さんのような安心感があった。年上な分大人で自分をしっかり持ってる人。
後半最初の「I Didn't Plan It」のソロが低音がとても綺麗で迫力が抜群だった、、、
気持ちがグッと持ってかれた。痺れたわ……
ジェナに「私たちは一生ものよ」って言うセリフでグッときたな〜〜
カルとはこれからもつかず離れずの関係を続けるのでは??と思う。
今回は日程の関係で3回とも浦嶋りんこさんverだけだったけど、LiLiCoさんverも見てみたかったな~~~~
ドーンはとにかく可愛くて可愛かった。
その後で宮澤エマさんのインスタライブ見てたら普段の声とのギャップが凄くて、もっと低めのトーンの方だったからびっくりした!!!!
恋に奥手なんだけど、髪を下ろして化粧して恋していく姿がめちゃくちゃ可愛いのよ、ほんと!!!!!!!!
オギ―との掛け合いも楽しくて、ニヤニヤしながら観てた。癒しペア。
ドーンのソロ曲の「When He Sees Me」はエマさんのすとーーーんと響く綺麗な高音が素敵だったなぁ。しかもそれをくるくる動き回りながら歌ってるから凄すぎる。
とにかく年代も性格も違うウェイトレス3人の友情が最高だった。
そして、ジェナ。
幸せとは言えない毎日から、ポマター先生との出会いや仲間たちの支えを通して自分を取り戻していくことが出来て良かった。
ジェナは主人公だからそれぞれの人との場面があるけど、その度に色んな表情が見れて惹きつけられたな…目の光まで自由自在だった。
歌声も一つの楽器みたいに曲によって広がり方が変わっていくのが凄かった。
やっぱり「She Used To Be Mine 」は忘れられない。ジェナが身体全体を使って泣きながら想いを歌っていて、もう涙が止まらなかった。
歌ってこんなに心が動くんだなって。
この心が動いた瞬間とか、想いとか、ずっとずっと覚えてるし覚えていたい。
そして初めてルルを抱いて、ルルと一緒に幸せになるって決意をしたとき、顔つきがガラッと変わって母の顔になってて凄かった。
あぁ強くなったんだなって。凄いよ、ジェナ。
あと充希ちゃんがこの作品を心から愛していて、演じることが楽しいという気持ちがすごく伝わってきて嬉しかった。
ルルと仲間たちと最高にお幸せに!!!!
アンサンブルたちも本当に凄かった。少ない人数なのに動きが細やかでスムーズ。
あと色んな役に扮していて楽しかった。
そしてやっぱり歌がめちゃくちゃ上手〜〜
ハーモニーが心地よかった。
「Waitress」はアンサンブル含めキャスト全員が本当に魅力的で素晴らしかった。
だいぶ長くなってしまったゾ。
ようやく、最後に。
「Waitress」という素敵な作品を観ることが出来て本当に良かった。
もし充希ちゃんに出会ってなかったら、
こんなにも素敵な作品との出会いも、心が動く体験も、なかったかもしれない。
1つ1つが奇跡的なことなんだなって思った。
またこのメンバーで再演して欲しいし、キャストが変わっても観てみたい!!!!
(写真は充希ちゃんのインスタから)
そして今日の授賞式でのお写真、、、
充希ちゃんおめでとうございます〜〜!!
(今日も今日とて美しすぎです………)
これからもドラマでも、映画でも、そして舞台でも、どんな形でもまた新たな役に出会えることを楽しみに!!何とか生きてます!!
(ミュージカルもラブストーリーもバリバリのアクションも待ってま〜〜〜す)