『ミス・サイゴン』8/9 感想

ミス・サイゴン』8/9 マチネ 感想

 

さぁ、再び『ミス・サイゴン』(2回目)

 


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1回目の衝撃を若干引きずったまま2回目へ。

 

そして感じた違い………

「あれ、、、なんでこんなに苦しいの???」

 

1回目ではキムとクリスの幸せが伝わってきた「世界の終わる夜のように」

だけど充希×サンウンペアでは、2人の結末が透けて見えるようで呆然としてしまった。

 

サンウンクリスは優しくて真面目なイメージ。もう最初から影があるのが分かって、悲しみに押し潰されそうになっていた。

困ったような顔で微笑むのが苦しくて、クリスの苦しみが痛いほど伝わってきた。

サンウンクリスが優しいから、充希キムもクリスへの想いがヒートアップしてして。

凄く、好きで、大好きで、愛してて、必死に求めていて、その想いの強さがクリスと少しすれ違ってしまっているように感じて辛かった。

 

充希×サンウンペアが奏でる「世界の終わる夜のように」は情熱的で、極限の状況の中でお互いにすがることで必死に生きていて、もうボロボロになるまで求めあっていた。

サンウンクリスは優しいけど引き寄せる手はちょっと強引で、キスの勢いがすげえ。

台詞を飲み込むほどの勢いのキスやリップ音まで奏でていて、ギャップさにやられた。

充希キムの表情もまた凄い色っぽいのよ。

初見の時も思ったけど、息継ぎの合間にキスしてますよね……なんでこんなにブレないんだ……???凄すぎる。

何ですかこんな地獄のような「世界の終わる夜のように」は……???(褒めてます)

でも充希×小野田ペアの幸せに満ち溢れてる「世界の終わる夜のように」もその後の結末を考えると苦しすぎるし……。

 

私は運良く3人のクリスを観ることが出来たのだけど、それぞれのクリスとの「世界の終わる夜のように」によって、充希キムやその後の物語の受け取り方が少しずつ変わっていて。

 

充希×サンウンペアの充希キムはクリスへの想いが募りすぎて、熱量がものすごかった。

だからかな、もの凄い強いキムだった。

 

トゥイとの対峙でもタムの為ならもう迷いが無くて、キムが少し怖く感じるくらいで。

西川トゥイは最初は優しく寄り添うように説得するけれど、タムが出てきた時に豹変するように恐ろしく怒りを示していて。

だけど充希キムも恐ろしく強いから、2人の対峙の熱量が半端なかった。

 

「命をあげよう」はもうもの凄くて……

クリスとの子どもであるタムを絶対に守る、

その為なら何でもするって決意が現れていて。

低い声の声量がまた一段と強くなってて。

8/9の充希キムは強くて、最強の母だった。

 

「サンアンドムーンリプライズ」は充希キムのクリスへの想いが苦しいほど伝わってきた。

クリスが好きで、好きで、堪らなくて、それ以上に愛してたんだなって思って、

結婚式の衣装を見に纏って、袖を通した時に自分の腕をキュッと抱き締める姿が、クリスとのことを思い出しているようで、もう1番ぼろぼろ泣いてしまったシーンだった。

 

知念エレンは凄く強くて、今まで気丈にクリスを支えて守ってきたのが分かるエレン。

2人ともクリスへの想いが強いが故に想いのぶつかり合いに目が離せなかった。

充希ちゃんの感情が溢れていってしまう演技が凄く好きで、このシーンは台詞が歌より先行してしまうくらいの勢いと熱量を感じた。

 

東山エンジニアは凄くカッコいい!!

クールで色気があって冷たい印象があったけど、キムやタムへの接し方に優しさもあって。「アメリカンドリーム」はもうキレッキレのダンス!!華があって最高!!!!

彼の持つ優しさ故にアメリカには行けないかもしれないけど、アメリカに行けるといいなと何故か応援したくなるエンジニアだった。

 

そして、ラストシーンも印象が全然違くて。

充希キムは片腕でクリスを引き寄せながら、キムから?キスをしていて。

クリスにタムの未来の約束と、私のことを忘れないでと言っているようで。

8/9の充希キムはタムは勿論、クリスへの想いが

溢れるほど伝わってきて苦しかった。

サンウンクリスは倒れたキムを見つけた後にすぐに止血をしていだけど、間に合わなくて。

2階席からだったからあまり細かい動きは見えなかったんだけど、キムの死を分かっていても受け止めきれていないような感じがして。

クリスはこれからもキムの夢をずっとずっと見続けるのだと思う。

 

初回はまだ子どもであるキムの選択肢の無さが辛くて、可哀想という思いが強かったけれど。

でも、この日はタムやクリスへ溢れるほどの愛を持って、強く情熱的に生きたキムに可哀想という言葉は少し遠いような気がして。

緊迫した状況の中で強く、精一杯生きたキムにただただ真っ直ぐに拍手を送ってた。

 

少しずつ感じ方が変わってきて、どんどんこの作品に魅了されているの感じた2回目だった。

次は3回目!!だ!!!!