『ミス・サイゴン』8/30 感想

ミス・サイゴン』8/30 感想

 

ミス・サイゴン』My千穐楽!!!!

 


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もうあっという間に11月になってしまった笑

2ヶ月前のことだから記憶が朧げになってしまってる部分も多いけど、印象に残ってるところだけでも書き残しておきたい!!

 

8/30はご縁あって今までで1番近い席で観れたから細かい表情まで見れて良かった!!

 

ドリームランドは華やかで、美しくて、でもどこか仮初のような虚しさを感じた。戦争の中でみんな普通じゃない状態だったなって。

みんな現実から逃れようとしていて、壊れないように必死になって生きていた。

アンサンブルの皆さんの動きもすごい細やかで、近くの席だと細かい表情の部分まで見れてすごい良かった。

 

ジジのソロのパートも間近で観ることが出来た。則松さんジジは美しく、青山さんジジはより感情的にそれぞれジジの葛藤や想いを歌い上げていて素晴らしかった。

ジジや他の女性たちはキムに寄り添っていて、結婚式(パーティー)の時は心からキムの幸せを祝福していて、何でこの人たちが幸せになれないんだろうって思った。

 

キムとクリスは細かいところだけど、

クリスってドリームランドの時からず〜〜っとキムのとこ見てるんだね!!

今まで席が少し遠かったから分からなかったんだけど、最初はどこか心配そうに、だけど気になって目が離せないようにも感じて「いや、クリスはキムのとこ見過ぎでしょ笑笑」って。

 

小野田クリスは多分、いや絶対今まで色んな女性と遊んできたんだろうけど、キムのことは宝物のようにとっても大切に接していてそのギャップにやられてた笑笑

あと、キムの身体を安心させるように何度もさすっていて近くに座れたことに感謝した笑笑

小野田クリスだと充希キムは他のクリスよりも幼く感じるんだよね〜〜小野田さんクリスが大人っぽいからかもしれない。

すごく可愛くて、親鳥を追いかける雛鳥のように真っ直ぐにクリスに身を委ねていて。

そこが温かくもあり、その後の展開を考えると残酷でもあるのだけど…ね。

 

『世界が終わる夜のように』は幸せそのもの。キムとクリスの2人の歌声がぴったり重なっていて、温かくて、ずっと続けばいいのに…と何度思ったことか……泣

幸せで、真剣に2人で歩む未来を考えてる。

サンウン×充希ペアはこれが最後だとどこか悟っているようで(特に充希キム)めちゃくちゃ辛いけど、小野田×充希ペアの2人で過ごす未来を信じきっているのも辛い。

(海宝×充希ペアも後のペアに近い感じ)

どちらにせよ、辛い……やるせない。

 

細かいところだと、

小野田クリスに「おいでっ」って呼ばれても焦らして中々行かない充希キムが可愛すぎた。

歌い始めの時にキムをぎゅっと抱きしめてから歌う小野田クリスも好きだった。

あと、結婚式(パーティー)のシーンで、何かのタイミングで(記憶が…)キムが「どう?大丈夫?」みたいな感じでチラッと後ろのクリスのことを見た時があって(可愛すぎる)

その時にクリスがめちゃくちゃ慈愛に満ちた顔で「いいよ」って頷いてるのが好きすぎた。

そっそんな顔見せて貰っちゃっていいんですかァァァァァァ??????

小野田クリス、安心感しかない。

 

キムとトゥイの対峙も凄くて、西川トゥイ4回観れてるけど毎回少しずつお芝居を変えていて、8/30は最初キムにすごく優しくて驚いた。キムに優しく諭しているようで、それに対して充希キムも完全に拒絶という感じではなくて優しく語りかけるように歌ってた。

トゥイは大切な人に気持ちを伝えたくて、

キムは大切な人に大切になった愛する人たちのことを分かって欲しくて、必死に話してて。

それでもタムの存在については2人ともどうしても譲れないところだった。

どうしても分かり合えなかったのだろうか。

 

私にとって最後の『命をあげよう』

今までそれぞれ色んな感情があったけれど、

8/30はとにかくタムへの愛に溢れてて。

目の前の我が子にありったけの愛情を注いでいて温かくて強い母だった。

それはきっとクリスから愛されて、大切にされてた時があったから、同じようにそれを今度はタムに愛を繋いでいた気がした。

幼い、けれど強い、そんなキム。

タムを見つめる慈愛に満ちた目が、クリスがキムを見つめる目に似ているように感じて、

愛されたことがあると強くなれるんだなと。

充希キムの身体も心も全てを捧げているような『命をあげよう』が大好きだ。

 

知念さんエレンは前に観た時は、強く、逞しくてキムと対峙した時に対等にぶつかっているイメージだったけど、8/30日は間近で表情も観ることが出来たから、キムの顔を見て悲しそうな表情を向けていたのが印象的だった。

エレンも目の前で起きている状況を受け入れるのに精一杯なはずなのに、クリスは勿論、キムのことをも同じ女性として同情して包み込もうとする優しさを3人のエレンに感じた。

クリスと一緒に下した決断はたとえ正しくとも、キムにとってはあまりにも早く、そして苦しいものだったのかもしれないけれど、どのエレンもタムのことを愛情深く育ててくれるんじゃないかなって思う。

優しく、強く、でも時より強くあろうとしている部分も感じて共感しやすいエレンだった。

 

駒田エンジニアはご縁あって3回も観ることが出来て本当に嬉しかった。

明るく、飄々としているようで時々自分の生い立ちへの影を感じるエンジニア。

一目で夢と分かるアメリカン・ドリームはギラギラしてて、でもどこか儚い。

エンジニアは3人観れたけど、それぞれ全然違くて皆さん自分の色を持っていて良かった。

伊礼さんエンジニアが中止になってしまったので観たかったな〜コンプリートしたかった。

 

そして、ラストシーン。

8/30の充希キムはクリスの腕に包まれながら幸せそうに逝ってしまった。

今までで1番間近で表情を観れたけど、ものすごく柔らかい笑顔で微笑んでいたのが今でもずっと印象に残ってて。

クリスに結果的に裏切られたような形になってしまったのだけど、自分を愛して守ってくれた人なら大丈夫だと思って、最愛の息子を託したのかもしれない。

クリスが帰ってくるのをどこまで信じていたのかな、どこかで諦めてしまっていたのかなって考えれば考えるほど涙が止まらなくなる。

そんなキムの腕を何度も何度も首に回すクリスはまだ、そしてこれからもキムを背負って生きていかなければならない。どうすれば良かったのか、と何度も考えてしまう。

首に手を回すシーンも間近で観れたけど、ほんとに腕に力が入って無くてぷらーんとしていて心配になってしまうほどの演技だった。

でも充希キムの幸せそうな笑顔を観て、最後の観劇がこのペアで良かったなって思った。

(サンウン×充希ペアだと、私がトゥイのように亡霊になって引きずっちゃうと思う。でも、このペアもめっちゃ好きだ〜〜)

 

気づいたら1つの作品で5本もブログを書いてしまった……!!!!

(怠け者の私が……???)

だいぶ時間がかかってしまったけど、毎公演作品に対する感じ方が変わっていて、

沢山観て、色んなことを感じて、心を沢山動かした夏休みだった。

ありきたりな言葉になってしまうかもしれないけど、誰かが大切な人と離れ離れになることの無い未来になって欲しいと『ミス・サイゴン』を観劇して強く思った。

辛くて、悲しいお話だけどこんなに素晴らしい作品に出会うことが出来て良かった。

そして、出会うきっかけを作ってくれた充希ちゃんに感謝しています。

ありがとう!!大好きだ!!!!

あと、同じ役で色んなキャストさんで観劇出来たのもすごく面白かった!!

役に対するアプローチが人それぞれあって、

物語の感じ方が少しずつ変わっていくようで、

すごく面白かった。

キムは今回充希ちゃんに絞ってたから、昆ちゃんキムと屋比久ちゃんキムにも会いたかったな〜〜〜!!あ〜〜〜富豪になりたいッッ笑

 

最後に『ミス・サイゴン』チーム、大千穐楽まで応援しています!!頑張れ!!!!

 

本当に素敵な作品をありがとうございました!