『ミス・サイゴン』8/27 感想
『ミス・サイゴン』8/27 感想
『ミス・サイゴン』4回目!!!!
8/24の公演中止を受けて、もうこの作品を観れないのかもしれない…と諦めかけてたけど、
ご縁があって観劇することが出来ました!!
改めて、
幕が上がることは奇跡で、
それは沢山の人の努力の上で成り立ってる。
そのことを強く実感した期間だったと思う。
感謝しかないよね、ほんとうに。
だからこそ、これからも心に残ったことは自分の言葉で残しておきたいなぁと。
4回目の『ミス・サイゴン』だったけど、公演ごとに受け取るメッセージが違くて。
キャストも違うと更に印象が変わってきて、
これが舞台の魅力か、、(ハマってきてる)
本当に何だか生き物みたいだよなぁと。
充希キムは毎公演違う表情をしていて、8/27はずっと目に涙を溜めて演じてた。
家を焼かれて家族を失ってから、ずっとギリギリで、何とか生きてたんだなって思った。
幼くて、折れてしまいそうで、でも燃え上がるような芯の強さを感じるキム。
涙を溜めた大きな黒い瞳が忘れられない。
サンウンクリスとは同じ想いのように見えてすれ違っているのを感じて辛い。
クリスはキムが大好きだけど、キムはもう大好きを超えていて、ずっと切実に求めてる。
サンウンクリスが優しいからこそ、充希キムが感情のボールを沢山投げていて、
好きよ、大好きよって泣きながら伝えているようですごく苦しかった。
サンウンクリス×充希キムの『世界が終わる夜のように』は他のクリスとのペアと全然感じ方が違って異色ですごく好きだった。
前にも思ったけど、物語の結末が見えるようでギリギリでヒリヒリしてる。
キム、、、笑っていておくれ………泣泣。
あとサンウンクリスの愛情表現が好きで、
キムの肩口や手に愛おしそうにキスをしていて心の中で叫んでた笑
優しいのに力強くて情熱的だよね。
細かいところでは、
結婚式(パーティー)のシーンでキムのベールが顔に少し半分くらい?かかっててめちゃくちゃ綺麗でクリス目線で見たいって思った。
このシーンの充希キムが、もうなんかこのまま消えてしまうんじゃないかってくらい透明で、儚くて、神秘的だった。
うまく言えないけど作画が違う感じ??
実線がなかった???
違う世界から来た2人なんだなって思った。
キムとトゥイの対峙でも充希キムは泣きそうになりながら必死にタムを守ってて。
タムがいると顔つきからもうスイッチが変わってるんだよね、ママなんだよ。
そこに西川トゥイのエネルギーが加わって凄まじいことになってた。
西川トゥイもタムを見てからの豹変ぶりが凄くて、タムがいる限り分かり合えそうだけども分かり合えなかったのかもしれない。
タムが殺されそうな時にもう迷いなく本能的に銃を構えていて、銃を支える腕がスッと伸びててたのが印象的だった。
覚悟というより本能的というか、そうせざるを得なかった感じが出ていて辛かった。
タムちゃんはもうほんとかわいんだけど、
8/27の久遠ちゃんタムが充希キムに呼ばれた時に一瞬ニコッて笑ってて叫んだ。
ママに呼ばれて嬉しかったのかなぁ泣
そして泣きながら歌う『命をあげよう』
過酷な運命に翻弄されながらもタムを守る覚悟をここで決めたのではないかなって思う。
でも、歌い終わった後も不安そうに泣きながらタムの頭を撫でていて辛かった。
8/27の充希キムは覚悟を決めた強さもありつつ、巻き込まれていく弱さもあって。
何というか途方もない感じ、すげえ。
凛子さんエレンは1番大人で、クリスだけじゃなくてキムをも包み込む包容力があった。
この日の充希キムはまだ少女のように感じたからよりそう強く思ったのかもしれない。
クリスをしっかり支えていきそうなエレン。
もう少し話し合えてれば、ほんの少しでも、未来が変わったのかな、、、。
上野さんジョンもこの日はこんなのダメだ…と強く言っていたような気がする。
ジョンの正しくあろうとしてる所がリアルで、
キムにクリスとエレンについて伝えた上で、エレンに出会っていればもう少し状況が変わっていたのかもしれないって私は思うけど、
怒り悲しむキムを受け止める勇気は無かった。
ジジについても描かれていない部分が多い分
貴方はどうなの?って思うことも多いよね。
でも彼なりに過去を経て、これからの未来を取り戻そうとしていたのかもしれない。
本能的に芯を持って真っ直ぐに生きるキムと対象的に映っていて、人間らしくて、ジョン2人ともそう演じられていてすごく良かった。
市村エンジニア初でした……!!!!
流石レジェンドって感じで、センターにバンッて立った時のオーラが凄まじかった。
アドリブも多めで、出てくる度に周りのお客さんも盛り上がっていて熱量が半端ない。
だけど、3年後になると別人のようになっててただの老人になってるところがもっと凄い。
オーラを使い分けられてるんだなぁと。
『アメリカン・ドリーム』はほんとに夢のように輝いていて、妖精……?って感じ笑笑
市村エンジニアはアメリカには行けずに、ほんとにひっそりと生きてそう。
ラストシーンはキムを抱いて声を上げて泣いてしまうクリスにもってかれてしまったよ。
大好きで、守りたい、大切な人だったんだね。
最期を悟ってクリスにキスするキム。
そして、分かっていても、まだ受け止めきれずにいて、泣くことしか出来ないクリス。
一生心に刻まれる悲しい記憶。
キムの最期が戦争そのものを表しているように8/27の公演はより強く感じた。
バタバタしてたらあっという間に博多公演が千穐楽を迎えてしまったよ笑笑!!!!
(だからあれほど短くてもすぐに書こうと心に決めているのに……笑笑)
なんとか大千穐楽までにMyラスト公演についても残して置きたいところ!!
もうここまで来たら意地だね!!!!