『Waitress』感想
ミュージカル「Waitress」感想
「Waitress」大千穐楽からもうすぐ3週間………
そして高畑充希様、菊田一夫演劇賞受賞おめでとうございます!!!!
こんな大変な状況の中、全公演無事に終えることが出来たのは本当に凄いことだと思う。そして、そんな奇跡のような日々に立ち会うことが出来てとても嬉しい。
私が行ったのは3月の東京公演だからかなり時間が空いてしまった……な……
新学期でばたばたしてたら4月もGWも終わって気づけばもう梅雨……???
毎年だけど季節に自分の身体が追いつかない。
もうすぐ6月ですって!!嘘でしょ⁈⁈
記憶が薄れつつあるけど、拙くてもいいから自分の言葉で残しておきたいなって思ってまたブログを引っ張り出してみた。
私が行ったのは東京の3公演だった。ミュージカル自体が多分初めてで、ドキドキしながら日生劇場に向かった日のことを覚えてる。真っ赤な絨毯の階段に出迎えられて、なんだか私だけ場違いなのではないかとも思ったりもした。
でもふと周りを見渡すと静かに、でもワクワクした様子で開演を待つ人たちが沢山いて、みんな同じなんだって思った。みんな楽しいを求めにここに来たんだなって。
日生劇場前!!かわいい看板!!!!
ケンタッキーの充希ちゃんもお出迎えしてくれた!!!!
そして開演。
幕が上がってスポットライトが当たった充希ちゃんを見た時、今大好きな人が目の前にいるんだって思ったら嬉しくて嬉しくてぶわっと気持ちが高まってしまって、、、
終始涙が止まらなくなっていたオタクでした……
舞台上の充希ちゃんはめちゃくちゃカッコよくて素敵で綺麗でした、、、
それからは笑って、泣いて、怒って、喜んで、そしてとにかく楽しい時間を過ごしていた。今が一番楽しい瞬間かもしれないと思った。夢みたいだった。
これがミュージカルなんだなって思った。こんなに心が動くんだなって。
「Waitress」のあらすじはこんな感じ。
アメリカ南部の田舎町。そこにとびきりのパイを出すと評判のレストランがある。ウェイトレスのジェナ(高畑充希)はダメ男の夫・アール(渡辺大輔)の束縛で辛い生活から現実逃避するかのように、自分の頭にひらめくパイを作り続ける。そんなある日、アールの子を妊娠していることに気付く。訪れた産婦人科の若いポマター医師(宮野真守)に、「妊娠は嬉しくないけど産む」と正直に身の上を打ち明ける。
ジェナのウェイトレス仲間も、それぞれ自分のことで悩む日々。ドーン(宮澤エマ)は、オタクの自分を受け入れてくれる男性がこの世にいるのかと恋愛に臆病だが、出会いを求め投稿したプロフィール欄にオギー(おばたのお兄さん)からメッセージが届き困惑する。また、姉御肌のベッキー(Wキャスト:LiLiCo/浦嶋りんこ)は、料理人のカル(勝矢)と毎日のように言い争っている。ベッキーは病気の夫の看病と仕事を両立しているのだった。
ある日、店のオーナーのジョー(佐藤正宏)が、ジェナに「全国パイづくりコンテストに出場し、賞金を稼いだらどうか?」と提案する。その言葉をきっかけに、ジェナは優勝して賞金を獲得できたら、アールと別れようと強く決心する。
診察を受け、身の上話を語るうちに、ポマター医師に惹かれはじめるジェナ。ポマター医師もまた、ジェナへの想いを抑えられず、二人はお互いが既婚者と知りながら、一線を越えてしまうのだった。
そして、ジェナの出産の日は、刻一刻と近づいていく……。
私は今回「Waitress」に関しては事前情報を極力入れないようにしてきた。
だから最初の回は一体どうなってしまうのかとハラハラドキドキで観ていたけど、
ポップでキュートなパッケージの中に決して甘くないリアルがあった。
アールとの幸せとは言えない生活、ポマターとの危険な恋、将来への不安、甘くない現実も、ジェナの人生が全部パイに込められてた。
出てくるキャラクターたちも必ずしも正しい訳じゃなくて、間違えて、悩んで、それでも笑ってる時もあって、架空のキャラクターたちなのに「あぁ、あの場所でジェナたちは生きてるんだな」って思った。
そんな彼女たちが私は好きだった。
なんだか物語と自分の距離が近くに感じた。
これは舞台ならではなのかな。
私はジェナと年代も境遇も違うけれど少し似ている部分も持ってたから、自然とジェナの心情に自分の気持ちが重なっていくのを感じた。
だから、ジェナがきっかけは不倫だったかもしれないけど、悩みながらも自分を取り戻すことが出来たのが嬉しかった。
最後のアールを追い出すシーンはぼろぼろ泣いてしまった。
勇気を出して一歩踏み出すことは決して簡単なことじゃないからこそ、「頑張ったね」ってハグしたいくらい嬉しかった。
将来のこととか、この先どんな人生を送っていくのかなんて、そんなの誰にも分からないけど、不安でたまらなくなる時がある。
そしてどこかで自分でこんなもんかなって線引きをしてしまっているような気がする。
要領が分かってくることは悪いことじゃないけど、でも、譲れないものを持ちたいというか、幸せになることを諦めたくないなって「Waitress」に出会って強く思った。
これからも壁にぶつかったり、流されそうになった時に強く背中を押してくれるような作品だったと思う。また年を重ねたら、感じ方も変わってくるんじゃないかなって思うけど、今このタイミングで「Waitress」出会えて本当に良かった。
あとはキャストさんとか音楽とかについてつらつらと。
カルはまずダイナーでの存在感が別格!!
口は悪いんだけど、ジェナたち従業員のことをよく見てた人だとと思う。
ベッキーとの言い合いバトルが楽しかった。
「俺はまぁまぁ幸せだ」?(うろ覚え)ってセリフが印象的だった。
個人的にはジェナに変わって裏声で電話をするところとヘルメットをスポってかぶるところが好き。公演を重ねるごとにだんだん滑らかになっていたような…気のせい???www
ジョーは憎まれ口ばっかりだったけど、ジェナのことを最期まで見守っててくれた人。
自分のことを見ていてくれる存在がどれだけ救いになるか....…
最後の手紙の時にいつも通りにしっしってジェスチャーであぁもう居なくなっちゃったんだって思ってめちゃくちゃ泣いてしまった。
年寄りに任せなさい~~のところも優しくて好きだったな、、、
寂しいよ、、、ジョー、、、、
オギーは笑いを全てかっさらっていったね!!
出てくるだけで面白いなんてずるいよwwww
オギーの登場くらいから笑いのエンジンがかかっていくのを感じた。
歌もダンスも軽やかにこなしていてカッコよかったな~~~
おばたのおにいさんって「ま~~~きのっ」のイメージが強かったんだけど、オギーに出会っちゃたらもうおばたのお兄様と言わざるを得ない!!!!(断言)
ドーンとお幸せに!!!!
アールは憎まれ役を一手に買っていたと思う。アールが出てきただけで会場の会場の雰囲気がガラッと変わってシンと静まり返ってた。
とにかく酷くてどうしようもない男なんだけど、酷いの中に自分ではどうしようもできないアールの感情が伝わってきて少しだけ可哀想だなとも思った。
そして、すっごいイケボなの!!酷い人なのに!!かっこいい!!!(矛盾)
アールとジェナのハモリも美しすぎた......
ポマター先生はジェナが変わるきっかけとなった人であり、月に連れて行ってくれた人だよね.......神経質だけど、とってもチャーミングで優しい人だった。
そしてとにかくイケボ〜〜〜〜〜(さすが声優さん)
歌声もすごくタイプな声だった。充希ちゃんと相性抜群!!!!
ジェナに見返りを求めずに抱きしめて、愛してくれる存在はジェナにとっては初めてだったんじゃないかなって思うと切ない。
病院での掛け合いが楽しくて、どんどんお互いの想いが募って、ストッパーが止まらなくなってからの「But Idea」が最高すぎた。2人の曲はハーモニーが抜群なんだけど、「But Idea」はお互いが競ってるというか、声が入り混じるように聴こえてきて凄かったな〜〜〜
ポマター先生は好きになっちゃいけない相手だったけど、ジェナにとっては意味のある必要な出会いだったと思うな。
ベッキーはジェナやドーンにとって友人でありお母さんのような安心感があった。年上な分大人で自分をしっかり持ってる人。
後半最初の「I Didn't Plan It」のソロが低音がとても綺麗で迫力が抜群だった、、、
気持ちがグッと持ってかれた。痺れたわ……
ジェナに「私たちは一生ものよ」って言うセリフでグッときたな〜〜
カルとはこれからもつかず離れずの関係を続けるのでは??と思う。
今回は日程の関係で3回とも浦嶋りんこさんverだけだったけど、LiLiCoさんverも見てみたかったな~~~~
ドーンはとにかく可愛くて可愛かった。
その後で宮澤エマさんのインスタライブ見てたら普段の声とのギャップが凄くて、もっと低めのトーンの方だったからびっくりした!!!!
恋に奥手なんだけど、髪を下ろして化粧して恋していく姿がめちゃくちゃ可愛いのよ、ほんと!!!!!!!!
オギ―との掛け合いも楽しくて、ニヤニヤしながら観てた。癒しペア。
ドーンのソロ曲の「When He Sees Me」はエマさんのすとーーーんと響く綺麗な高音が素敵だったなぁ。しかもそれをくるくる動き回りながら歌ってるから凄すぎる。
とにかく年代も性格も違うウェイトレス3人の友情が最高だった。
そして、ジェナ。
幸せとは言えない毎日から、ポマター先生との出会いや仲間たちの支えを通して自分を取り戻していくことが出来て良かった。
ジェナは主人公だからそれぞれの人との場面があるけど、その度に色んな表情が見れて惹きつけられたな…目の光まで自由自在だった。
歌声も一つの楽器みたいに曲によって広がり方が変わっていくのが凄かった。
やっぱり「She Used To Be Mine 」は忘れられない。ジェナが身体全体を使って泣きながら想いを歌っていて、もう涙が止まらなかった。
歌ってこんなに心が動くんだなって。
この心が動いた瞬間とか、想いとか、ずっとずっと覚えてるし覚えていたい。
そして初めてルルを抱いて、ルルと一緒に幸せになるって決意をしたとき、顔つきがガラッと変わって母の顔になってて凄かった。
あぁ強くなったんだなって。凄いよ、ジェナ。
あと充希ちゃんがこの作品を心から愛していて、演じることが楽しいという気持ちがすごく伝わってきて嬉しかった。
ルルと仲間たちと最高にお幸せに!!!!
アンサンブルたちも本当に凄かった。少ない人数なのに動きが細やかでスムーズ。
あと色んな役に扮していて楽しかった。
そしてやっぱり歌がめちゃくちゃ上手〜〜
ハーモニーが心地よかった。
「Waitress」はアンサンブル含めキャスト全員が本当に魅力的で素晴らしかった。
だいぶ長くなってしまったゾ。
ようやく、最後に。
「Waitress」という素敵な作品を観ることが出来て本当に良かった。
もし充希ちゃんに出会ってなかったら、
こんなにも素敵な作品との出会いも、心が動く体験も、なかったかもしれない。
1つ1つが奇跡的なことなんだなって思った。
またこのメンバーで再演して欲しいし、キャストが変わっても観てみたい!!!!
(写真は充希ちゃんのインスタから)
そして今日の授賞式でのお写真、、、
充希ちゃんおめでとうございます〜〜!!
(今日も今日とて美しすぎです………)
これからもドラマでも、映画でも、そして舞台でも、どんな形でもまた新たな役に出会えることを楽しみに!!何とか生きてます!!
(ミュージカルもラブストーリーもバリバリのアクションも待ってま〜〜〜す)